1月19日(土) 日テレ 21:00~ 「泣くな、はらちゃん」第1話放送
かなり面白かったですね!
いくらひろ子の出ているドラマであろうとも、一目で気に入るってのはあまりないのですが、これはかなり気に入った。
マンガが題材ってのが自分に合ってるからなんだろうけど、非常にマンガ的デフォルメ&意外なさわやかさって感じで、私的には何気に癒し系ドラマ?と思いました(笑)。それはやっぱり長瀬扮するはらちゃんのキャラによるところが大きくて、なんというか、マンガに描かれたこと以外のことは知らないというゼロの部分が、一種の純粋無垢な部分でもあるといえて、その「空」の部分の演技がすごく良かったなーと。陰湿さのかけらもない(職場の雰囲気とも対になっているような…)有り得ないくらいのパワフルさがバカさとも紙一重というか。如何にもマンガのキャラらしいデフォルメさで良かったな。リアクションが時々女性っぽい(笑。驚くところとか)のは、描き手が女性の越前さんであり、常に越前さんの代弁者であったキャラだったからかな。
あ、でも、越前さんはあのノートマンガを描いてはいるけれど、どうも元ネタは途中で読んでいたあの全集のマンガっぽい?
まさかあの全集も越前さんの作品=元商業マンガ家だった?と最初は思ったんだけど、よく考えたら、いくら心のままに走り描きしているにしても、元プロにしては、ギターの弦が3本なことに途中まで気づかないことといい手の指の描き方だとかがかなりいい加減な(割には構図とかは妙に上手いと思うけど。笑)ことといい、越前さんが元プロというよりは、あの全集のマンガ家は別にちゃんといて、そのマンガが好きだった越前さんが、好きなキャラだけ借りて自分で勝手にマンガを描いてる線が濃厚…かな?もしくはキャラ借りたというよりは、単に絵だけマネしているか。自分のマンガ全集だったら、わざわざ家の外でうっとり読んでたりするのもおかしいもんね。
しかし、そうなると、じゃあその作者は誰なんだってことになると、それはやはり、最後にあの全集をしげしげと見つめていたひろ子扮するパートリーダー…ですよねえ。
あのパートリーダー、キーパーソンらしいし、なぜかはらちゃんのことを不思議に受け入れている唯一の存在っぽいのが、それだと辻褄合う気がするし。もしくはひろ子もあのマンガの登場人物だった=現実世界に居ついている?という線もあるけど、はらちゃんのマンガ仲間のユキ姉が昔現実世界に行った経験があると告白していたのをあわせて考えると、その時の「神様」は、今回、はらちゃん=マンガの世界の人間に出会ったのが初めてっぽいリアクションの越前さんではおかしい気がするし、てことはやはり作者はもう一人別にいる→該当しそうな女性(全集の作者名が女性)の登場人物はひろ子ただ一人…という配役的観点(笑)から考えても、やはりひろ子=マンガのキャラではなく、本当の作者説が一番妥当かなあ。
ただそれだと、はらちゃんは越前さんのノートマンガに描かれたこと以外は知らないし、越前さんがあのノートを開くとマンガの世界へ戻るという明らかに越前さんのマンガのキャラとして存在しているのに対し、同じ世界の住人であるはずのユキ姉が、元の作者との出会いを覚えている=元作品での記憶を持っている?というのは、なんか矛盾しているような気もするのですが…。おそらく同じ作者の作品からピックアップされたであろう(全集の表紙とはらちゃんソックリ)はらちゃんとユキ姉の間に記憶(知識)の齟齬があるのは変…なような。はらちゃんが越前さんのマンガの中での知識しかないのであれば、ユキ姉もそうであるべきだと思うのですが、どうなんだろう、その辺もなんかカラクリがあるのかなあ。
いやでもひろ子が全集の作者であるならば、自分の全集を本屋でじっと眺めるのも変か?自室に置いていないもんかしら、自分の全集なら。それとも今はパートリーダー=マンガを描くのをやめた=マンガ家をやめた時に自分のマンガも全部捨ててしまった、ということなんだろうか?全集出てるって結構なマンガ家だと思うのだけど、仮に通のみぞ知るマニアックな作家だったとしても、越前さんファンだったら作者の顔を知っていてもおかしくはないと思うんだけどな~。いや女性マンガ家はそんなに素顔知られている人は少ないか…。つーか単に女性ペンネームの男性作家だったとしたら、以上の推理はまったく関係なくなるんだけど…(笑)。
……とまあ、もしひろ子が作者ではなく、はらちゃん同様にマンガのキャラであるとすると、これはまったく何の想像もつかなくなる……ので、もう完全に作者と決めてかかっていますが、果たして。
夕方にやってたナビ番組も見たけど(ひろ子のコメント、冒頭部分録画間に合わなかったわ…!!)、マンガ世界のシーンは、越前さんの画力にあわせて窓枠が平行じゃない(フリーハンドだからか。笑)とか、かなり凝って作られているのに感心。
意外だったのは、マンガ世界と現実世界を結構頻繁に行ったりきたりするらしいこと。てっきり現実世界に行ったら、さてどうやって戻るか?!的にずっと行ったきりになるドラマかと思ってた。
あ、あと面白かったのは、越前さんの弟のキャラが猫やん(@木更津)ぽくて、一瞬クドカンか?と錯覚してしまうような部分があったことかな(笑)。工場長「働きたいのか?」はらちゃん「働く…ってどういう意味ですか?」工場長「…いきなり深い質問きたねえ…」も笑った。
越前さんに「あなた誰なんですか?!」と聞かれて、「はらちゃんです!」と泣きながら、でも笑顔で答えるはらちゃん。そう名乗るしかないんだよね(=フルネームがない、はらちゃんははらちゃんでしかない)という切なさを秘めつつ、決め顔の笑顔がマンガちっくで、それが対比として絶妙で、なんかすんごく気に入りました。どこまで意図されていたシーンなのかはわかりませんが…。
唯一気になるとすれば、はらちゃんが「神様」=越前さんに出会うのが、余りに偶然に頼りすぎている(笑)ことぐらいかな。一度も別の人と間違えることなく一直線に「神様」にたどりつくって、ちょっとご都合すぎやしないかと思うのだけど、大元の本当の作者=神様が別にいるのであるとすれば、それもまた違う意味を持ってくるのか。それともそんなことはまるで関係ないのか。とりあえず今のはらちゃんにとっての作者が越前さんであることには違いないし…。うーんどうでしょう。
ひろ子は、この日テレ土9の衣装さん(スタイリストさん)とは相性がいいような…。いや、私が相性いいのかな、同じ衣装さんなのかはわかりませんが、「Q10」の時といい結構私好みな衣装~。公式ツイッターその他を見ると、意外にちょくちょく長瀬と一緒のシーンもありそうで、今まで共演といってもあまり一緒のシーンはなかったように思うから、ちょっとうっれしいな~っと。
まだ初回だからこの先どうなるのかはわからないけど、自分的にはおそらくひろ子が出ていなくても録画したくなっていた作品だと思います。「はらちゃん」通り越して頭はすっかり「あまちゃん」へと書いたけど、とんでもない、やっぱり今は「はらちゃん」でいっぱい。
ギターの弦が3本から6本になったように、はらちゃんが歌えるようになったように、名前がないと嘆いていたキャラにもいつか名前がつくといいな~。