9月28日（土）・第156話（最終話）
なんと！別テイクがあったのですね、鈴鹿さんの「潮騒のメモリー」！
ラストのアキユイ→春子→鈴鹿さんでの「潮騒のメモリー」メドレー（このつなぎ方見事だった）、鈴鹿さん、赤いドレスでオリジナルバージョン（歌詞は、三代前からバージョン）で歌ってましたね～。あらなんだ～アップテンポのほうのバージョンもイケるじゃん！みたいな。セットは海女カフェのステージのままだったから、コンサートのアンコールシーンとしての映像なのか？それとも、この最終回用のイメージ映像かな。
ドレスは、2010年の「今度は愛妻家」ライブの時の赤いドレスに似てましたね～。お～和装と洋装、そしてスローバージョンとオリジナルバージョン、両方が用意されていたとは～～ビックリサプライズでがす！思わず嬉しくなって小躍り（笑）。ありがとうNHK！そして、今まで文句言っててごめんなさい。（笑）。いやほんとに。感謝してもしきれないかも。まさかこんなにいろいろあるとは……。
リアルひろ子のコンサートではどっちバージョンを歌ってくれるのかな（もう曲自体は歌ってくれると決めつけているけど…）～、楽しみだ～！
さて、1984年春子の家出から始まった物語。その日をオーバーラップさせる演出で無事最終回終了。
期待していた通りの、いつも通りの楽しい雰囲気で終わって本当に良かった！
ユイちゃんの明確な未来が示されずに終わったのはちょっぴり残念だったけど、アキの日常もユイの日常もきっとこのまま続いていく、架空空間だけど、その中で物語は今も続いていく、そう思えるラストで良かったです。アキやユイだけじゃなく、勿論他の北三陸メンバー、そして一緒の新幹線で帰って行ったという春子・鈴鹿さん・太巻達も。
三人が一緒の新幹線で帰ったというセリフが入っててほんと嬉しかった。太巻と春子、どっちが鈴鹿さんのツアーについていくのか、それとも両方かあるいは三人行き先はバラバラなのかそれはわからないけど、いろいろあったこの三人が一緒に帰って行ったというシチュエーションが、これまでの物語の過程とこれからの物語を感じさせて、相変わらずあの三人はガヤガヤやってくんだろうなと、東京へ戻ってからの生活が想像できるようで、なんだかとても嬉しい。
…置いていかれた正宗は可哀相だけど（笑）。でも、正宗もお座敷列車に乗れて良かったなー。ヒビキ、イイ奴！！明日も明後日も乗るし。って、さすがオタクの鑑！
走る列車に手をふる人々の姿（大吉のプロポーズ列車の時だけじゃなかったのですね）と、車窓から見える海岸線は、とても心に残る映像でした。
水口はちゃっかりしてたな（笑）！しかも箸置きて。まったく……と、そんなこんなで、いろいろあったけど、とにもかくにも物語はおさまるべきところにおさまりながら、いつものあの愉快なOPテーマでラストを〆。というのが、ちょっとだけ寂しさを感じさせつつ、明るい「あまちゃん」らしい終わり方で良かったなと。そのまま初回に戻ってまた見直したくなるようなラストでした。
ところで、若い頃の鈴鹿さん（静止画はひろ子なので、動く映像のほう）とその歌声を担当されていた方は誰なのでしょうか。クレジットされてませんよね。これがホントの影武者？なんでクレジットなかったのかなー。結構重要な役割だったと思うのですが…。
ドラマ全体としては、やはり何よりも、アキ演じる能年さんのフレッシュな魅力、これに尽きるのではないでしょうか。誰もがそう思うところでしょうが…。本当にキラキラ輝くようで、明らかに、あ、新しい人が出てきた！というインパクト。こういうのって本当に久しぶり。先の長さを思えば、これからまだまだどうなるのかはわからないけど、どうぞこのまままっすぐイイ女優さんになって欲しい。そう思えるフレッシュさでした。
あと、OPテーマ。
イイ作品にはイイ音楽がつきものだと思うんだけど、OPテーマがこの出来で出来た時点で成功は約束されたんじゃないかと、初めて録画を見た時になんとなくそんなことを思ったような…。
最初ね、そりゃひろ子が出るっていうなら見るけどさ…と、いくらクドカンドラマとはいえ、見るのは億劫だったんです。何しろ半年も続くものだし、毎日だし、今まで自分の意志で朝ドラ見たことなんてなかったしで、だから録画もしばらく放置していた。で、やっと重い腰をあげて見た時に、このOPテーマ聞いた途端、あらっと朝ドラへの警戒心が一気に解けた。なんか知らないけど、明るくて愉快な音楽。そして弾けるような笑顔の女の子。これだけでスっと見る気になれた。その後も、展開によっては楽しいコメディというわけにはいかない時でも、このOPテーマを聞く時だけは、愉快な楽しい気分になれた。そんなOP。毎日見るには、それはとても重要なことだったのではないかと、勿論作品のテイストを表しているという意味でも重要ですが、物語が始まる前に高揚した気分にさせてくれるというのは、非常に効果的だったのではないかなと思います。
ひろ子も、まさか登場した頃はこんな重要な役だとは想像もつきませんでした。
女優の部分と歌手の部分と天然な部分と、こんなにいろいろな要素を見せてもらえるなんて、NHKに感謝してもしきれないと書いたけど、誰よりも、やはりクドカンに深く感謝の気持ち。
木更津の時もうぬぼれの時もそうだったけど、クドカンっていつも、こちらが予想するよりも、一段上のひろ子を見せてくれるような気がする…と、特に一連のオーディションシーンを見た時だったかな、強くそう感じました。そのうえ、今回はまさかの歌手の部分まで見せてもらえて、途中はいったいどうしてくれようか…などと思いはしたけど（笑）、ああやっぱりクドカンを信じておけばよかったのだと後悔しきり。ほんと文句言ってすみませんでした…という気持ち。
そしてこれが全国放送のNHK、しかも多くの人が見る朝ドラであったことは、とても大きい気がします。それだけ多くの人が、ひろ子の演技と歌を見てくれたのかなって。散々、なんであさイチにもスタパにも呼んでくれないとブチブチ言っていたけど、このドラマこそが一番のひろ子の宣伝になったのかも。これでひろ子の歌と演技に注目してくれる人が増えたらいいなーと、ファンは皆そう思ってると思うけど、私もそう思います。
キョンキョンとの絡みもまさかこんなに多いとは思っていなかったのでビックリ。そこで二人がお互いの個性を消し合うことなくイキイキと演じていたのが、古田さん演じる太巻含めて、それぞれ役者個人ではなく、キャラクターそのものとして存在していてスゴイなと、それはまあこのドラマに出ていた役者さんすべてに言えることですけれど、東京編以降の重要な核として、この三人のやり取りは非常に見応えがあって楽しめました。
何しろ、生まれたての鹿がね…忘れられない（笑）。あと、前髪クネ男も（笑）。…ってそれはともかくとして、古田さんの上手さに改めて感心するドラマでもありました。
そしてひろ子もね、まさかひろ子があんなに女優としての貫禄を見せるとは、しかも天然系は得意とはいえ、あんなに無邪気で愛すべきキャラクターを作り上げるとは、まさに驚嘆で、自分の中で歴代で1番好きなキャラになったかも…ひろ子が演じた役の中で。つか、私ってやっぱひろ子の才能小さく見積もってんのかなとしみじみ。もうほんとドキドキしたもんね、この役が発表された時は……。大丈夫なのぉ～…って。そんな大きなお世話な心配を見事に覆して、あの愛らしい鈴鹿さんをもう見れないなんてたまらなく残念に思えるほどに演じきってくれて、素晴らしい演技をありがとう！という他ない。そして、ひろ子の仕事の選択眼にも敬服です。本当にイイ役をもらったんだなーって今はつくづくそう思います。
ひろ子を起用してくれてありがとうクドカン！ひろ子の起用をOKしてくれてありがとうNHK！
今はもうその気持ちだけ。……どう？このてのひら返し…（笑）。これから文句を言う時は、最後まで見届けてからにする、と反省。
あ、あと音痴の話のたびに、薬師丸さんは違いますけどねとフォローしてくれていたらしいイノッチと有働さんにも感謝！
しかしそろそろお母さん役も恋しくなってきたので、もしこの次があるとしたら、バリバリ王道なお母さん役で、半年まるごと長丁場でも見てみたいかな、なんてこともちょっぴり。
次から次へと、ファンは欲張りなものなのだ。
あ、鈴鹿さんの「ちゃんちゃらおかしい」は、通算7回でした。たぶん。