今期、「ホタヒカ2」と「うぬぼれ刑事」の他に見ているのは「GM~踊れドクター」。
始まる前はもう副題からしてダメダメ感が漂っていて見る気なしって思ってたんだけど、たまたま他に見るものがなくて初回を見、それでもどうもやっぱりイマイチ…と思いながら見ていたら、初回のラストで、ヒガシ扮する主人公が、椎名桔平(の役)を元ZOOだと信じ込んだ展開に大爆笑。ZOO?そこでZOO!?みたいな(笑)。
それで第2回以降もなんとなく見るようになって、あくまでダンサーにこだわり続ける主人公のキャラ設定が、アホもここまで貫き通せば一種の芸術というか、なぜだか見るたびごとに病みつきに。
あのヒガシの澄ました顔で、いとも涼しげに「うん、今日もよく踊った!」とか満足げに言われると、どうしても笑わずにはいられない。長瀬もそうだけど、整った顔の人が大真面目に、しかも照れずにコメディやると、ちゃんと面白くなるもんだなと改めて実感したりして。
ドラマのキーポイントとなる患者の病状について熟考する時に踊ってしまう癖、というのはやや狙いすぎのようで、自分としてはいらない設定なんじゃないかとつい思ってしまうのだけど、ただ常にダンス>>>>>医療という価値基準にのみ従って思考・行動している主人公という設定は秀逸。ダンス以外の判断基準を持たない徹底ぶり、よくこれを思いついたなーと、遂に感心までしてきた(笑)。
椎名桔平さんの、女好きでセコくて人望なくて医者としてもイマイチぽい、どうにも情けない感じの役もすごくイイ。初回冒頭の、院長選挙(だっけか)に敗れた時の呆けた目つきからして、うわ、ウマっ!て感じで、正直それまであまり好きではなかったのに、今やヒガシと椎名桔平の役を見るだけでも充分価値有りと思えるぐらい。
他にも、多部ちゃんの結構遠慮なくズケズケ言うキャラとか、小池栄子さんがなぜか土偶(笑)扱いとか、オタク青年な役の吉沢悠さんも勿論良くて、まあ突込みどころはそこここにあるし、録画保存しようとまでは思わないけど、なんだかだんだんキャラクター達に愛着沸いてくる、単純に笑って楽しめるという意味で、ほんと従来にない新鮮な医療ドラマ(…ですらないのかも。笑)といえるかも。ぶっちゃけ、ちょこちょこ入ってくる、ここでホロリとさせてやるぜ的なシーンは最早邪魔!と感じるほど(笑)。
もう「今日もよく踊った!」のシーンが好きでたまらないよ。
なにやら心をカラにして楽しめます。