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薬師丸ひろ子な話。ネタバレ有りです。未見作品がある場合はご注意ください。
2024-11-27 09:40:57
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2013-03-06 01:06:01
13.03.02 「泣くな、はらちゃん」第7話

3月2日(土) 日テレ 21:00~ 「泣くな、はらちゃん」第7話放送

「ダメな神様は、自分でちゃんとした結末なんて用意できないだろうしね」
ダメな神様。この自嘲気味な言い方は、越前さんのことだけを言っているのではなく、むしろ自身に対する言葉のようでしたね。矢東薫子であった自分への。
とすると、やはり矢東版はらちゃんは未完であったのか…?少なくとも納得のいく形では終わらせてないっぽいよなあ…。それにはやはりユキ姉との出会いが関係しているのか?…というところで、今回のユキ姉の「もう一度生きることができた」と、次回予告での「私達はあいつに殺されたんだ」というセリフ。この二つを考えあわせてみるに、なんとユキ姉は大元の神様=矢東薫子=百合子さん(もう推定じゃなくていいかな、確定で)に相当恨みがありそう?ということにビックリしたけど、もしや矢東版マンガの中で殺されたか、あるいは断筆による忘却のせいで全員(私達は、と言っているから、越前さんに描かれた全員ともが同じ運命を辿った?)死を遂げ、それが時を経て越前さんに描かれることによって再び蘇った、ということなのでしょうか。そしてユキ姉のセリフに対するはらちゃんの反応からして、ユキ姉以外はそのことを知らない。
つまり、何故ユキ姉だけが昔の記憶を持っているのか。この初回からの謎が遂に解ける日がきた(次回か?!)と思うんだけど、そこで思い出したのが、新井素子の「・・・・・絶句」。
あれは主人公の小説のキャラクター達が、このドラマのように現実世界へ飛び出してくるというストーリーで、作者が記憶喪失になって小説を書けなくなって、作者の中で印象の薄いキャラから消滅していく…という展開があるのですよね。それでふと思ったのが、ユキ姉だけが昔の記憶を持っているということは、矢東薫子さんにとって、実ははらちゃんではなくユキ姉が、一番思い入れのあるキャラクターだったのかな?ということ。
殆どのキャラ達は作品の中で殺されたのではなく、断筆による忘却が原因で一時消滅していた。その中でも、思い入れからか、ユキ姉だけはなかなか忘却されずに残っていて、おそらく一番最後に消滅、そしてそれからまもなく越前さんによって復活したので、他のキャラ達よりも消滅していた期間が短かった為に、一人だけ昔の記憶を持ち合わせているのかな、と。つまり、ユキ姉は仲間達がどんどん消滅していくのを最後まで一人で見届けた、そして復活した後、他の仲間が昔の記憶を持ち合わせておらず、自分だけが記憶を保有しているという事実に直面した、と考えると、ユキ姉の絶望たるや、いかなるものであったろうか、さすれば予告での矢東薫子さんへの憎悪もむべなるかなと納得いくような気がするし、ユキ姉だけが他のキャラ達に比べてずっとテンションが低かった理由もわかるような気がするのですが…うーむ。まあ予告でのセリフも本当に矢東薫子さんのことを言っているのかどうかもわからないけど、なんとなくそんなことを考えた。ユキ姉に一番思い入れがあったというよりは、もしかしたら現実世界で出会ったので忘れられないキャラになっただけかもしれないけど…。
百合子さんのリアクションが、初回で初めてはらちゃんに出会った時は「……誰だっけ?」だったのに、今回ユキ姉のことは一目でわかった、しかもわかった途端、ユキ姉に見つからないように?逃げるように?ささっと身を隠したのも、何かよほどユキ姉に対して後ろめたいことがあるのか、それとも単なる再会への戸惑いか、もしくはユキ姉が元々現実の誰かを模したキャラクターであったがために、マンガのキャラとしてのユキ姉というよりはその現実の誰かを一瞬でも錯覚したせいなのか、それはちょっとわからないけど、とにかくユキ姉に対しては、明らかに好意的に接していたはらちゃんへとはまた違う感情が百合子さんの中にもありそうな…。いったい何があったのでしょうねえ、以前出会った時に…。気になる。
新井素子のはSF小説だから、キャラ達が現実世界へ出てくる現象も、それがどう収束するのかという手段もすべてSF的処理でうまいこと結末を迎えていたけど、こちらのドラマはどうなるのかなあ。(どうでもいいが、あの本の後書きにあった、新井作品はごく一部を除きすべてつながる、絶句キャラが再び集合する話がある、というアレはいったいどうなったのであろうか。その時がきたら読みたいと思っていたのだけど。「ブラック・キャット」の結末すら見届けてないけどさ…確かあれちゃんと完結したんですよね)
今回越前さんが新しいノートにはらちゃんを描いても出てこなかったのは、単に既にはらちゃん達が現実世界にいたからなのか?別のノートに描いたら、それはもう同じはらちゃんではないのか、上記のユキ姉のように、消滅している時間と記憶の残存期間が反比例の関係にあるのだとしたら、時間さえそんなに経たなければ、新しく描いても昔の記憶を持って出てきてくれるのか?それならば、結末のバリエーションもまたちょっと増えそうだけどなあ…。どうなるのでしょう。

私の予想は当たらない、という予想だけは当たる(笑)法則に従って、案の定、ユキ姉と百合子さんの邂逅までは行きつきませんでしたね~。百合子さんがユキ姉を確認しただけで。
この時点で別れるという決断をするからには、結末は絶対ハッピーエンドくる~~~という予想も、今回早くもずっと一緒にいるという決断をしたが為に外れそうな……。早い!早いよハッピー決断!(笑)全何話なのかよくわからないけど、最終回までにどうしたってもう一度切ない展開きそうですよねえ……うわあああん、これで見事に結末がハッピー、アンハッピーどっちに振れるのかまったくわからなくなりました…。ハッピーというのは、現実世界ではらちゃんが幸せになるということね。マンガの世界で結ばれても、それはある意味ハッピーエンドかもしれないけど、現実世界としてはやはり切ない決断になりそうだし…。他のキャラはともかく、たまちゃんだけは現実世界に残るのはすごく問題ありそうな気がするし(笑)。
はらちゃんを呼び出してからノートを封印すれば、ずっと現実世界でやっていけるんじゃないかと思ってきたけど、それもちょっと微妙かなあ…。新井素子の例をとれば、作者の脳内でさえ生きていれば現実世界での実体は消えないということになるけど、このドラマでは明らかにノートから(そして矢東さんの時は生原稿から?)出てきてるっぽいし、作者の脳内での生存期間よりは、実際にマンガに描かれるかどうかが重要なのかなあ。そしたらノートを封印してしまうと、マンガの続きは描けなくなってしまうから、もしかしてキャラがだんだんと消えかかってくる…?なんて展開もアリなんだろうか。いや、それだと矢東さん断筆の時に、ユキ姉だけ最後まで残ってた説はおかしくなるか…あれ、自分で書いててわかんなくなってきました(笑)。断筆後もユキ姉だけ矢東さんが名残で(私的に絵だけ?)描いてたりした可能性はあるか。
も、よくわかんないけど、ノート封印はなんかまたぞろ鍵を握ってきそうな気が。

ロックな親子との出会いは、はらちゃんにとって重要な場面であったのはよくわかりますが、演出としてはやや冗長だったかな。少し間延びしていたような。もっとスピーディに演出して欲しかったというか、さもなきゃ越前さん側の心理描写ももっと入れて欲しかったような。
あとそのロックなノリが、なんかこう唐突というか、「木更津~」で脈絡なくバンドやってた回(奇しくもあちらも7話だったかな)を思い出しちゃった。いや、あれはぶっさんの死ぬまでにやりたいことリストに入ってたんだっけか。そしたらまあ脈絡なくってこともないけど、ちょっと遊びすぎの回っつー印象があって、7話自体は全体の中でもすごく好きなんだけど(楽しいから)、ドラマ全体からみればやや浮いていたともいえて、今回の前半のノリもちょっとそんな感じを受けました。
あと田中さん。ずっといい人と思ってきたけど、まあいい人には違いないんだろうけど、意外に単に年上美人に弱いだけの人だったのか?と、ちょっとガッカリ(笑)。ユキ姉に一目惚れしてた場面、かるっ!みたいな(笑)。
これで上手い具合にかまぼこ工場の正社員全員マンガのキャラに恋心、というけったいな(厄介な?)状況が成立したけど、これも結末にいきてくるのかなー。皆、幸せになれるといいな。

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舞台
詳細→梅田芸術劇場公式サイト
「ハルナガニ」
東京 :シアタートラム
2014/04/07(月)~04/27(日)
大阪 :梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
2014/05/02(金)~05/04(日)
ライブ
薬師丸ひろ子 Premium Acoustic Night 時の扉~Look For A Star~
会場 : Billboard Live Tokyo
2014/12/16(火)
1st Stage 開場17:30 開演18:30
2nd Stage 開場20:15 開演21:00
2014/12/17(水)
1st Stage 開場17:30 開演18:30
2nd Stage 開場20:15 開演21:00
アルバム
UNIVERSAL MUSIC JAPAN公式
「時の扉」
35th Anniversary of Screen Debut.
薬師丸ひろ子セレクション・カバーアルバム
2013/12/04(水)発売
「SENTENCE~セ・ン・テ・ン・ス~ 」
2012/12/12(水)再発売
「心のクリスマス」(ケルティック・ウーマン)
”ユー・レイズ・ミー・アップ
 ~祈りヴァージョンfeat.薬師丸ひろ子”収録
2012/11/07(水)発売
「歌物語」
30周年記念2枚組自選ベストアルバム
2011/03/02(水)発売
シングル
「ユー・レイズ・ミー・アップ
 ~祈りヴァージョンfeat.薬師丸ひろ子」

2012/10/17(水)配信開始
「僕の宝物」
2011/03/02(水)発売
ラジオ
「ハート・デリバリー」
毎週(日)08:30~ ニッポン放送
テレビ(地上派・関東地方)
「第65回NHK紅白歌合戦」公式
2014/12/31(水)19:15~ NHK総合
「食彩の王国」(ナレーション)
毎週(土)09:30~ テレビ朝日
2010/03/17(水)DVD発売
映画
「ALWAYS 三丁目の夕日'64」
2012/01/21(土)公開
2012/07/20(金)BD&DVD発売

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