9話分の感想をまとめて。勿論、各話楽しくて細かく感想を書きたいところもたくさんありますが、しかしファン的焦点はやはりただ一つ。
鈴鹿ひろ美超絶音痴設定について。
……うーん………そりゃサントラCDがビクターから発売された時点で、ひろ子が歌う目はなさそうだと、少なくともひろ子の歌声がCDに収録される可能性はないだろうと覚悟はしていたし、春子が「潮騒のメモリー」をカラオケで歌った時の夏ばっぱの反応(これ、夏ばっぱは春子の歌声=影武者としての役割に実は気づいていたということですよね、きっと。春子はそのことを知らないのかもしれないけど。親だもんね。すごく意味深な目の伏せ方をしていたので、あー何かあるんだなってわかるシーンでした。夏ばっぱ以外の北三陸メンバーがどこまで気付いていたのかはまだ不明だけど)や、水口の評価、アキがママの歌声のほうが本物に聞こえたと言ったこと(これが一番嫌な予感がした)、繰り返された影武者落ち武者のやり取りやシャドウ設定、ひろ美さんが「潮騒のメモリー」を全然うまく歌えないと吐露していたことなどなど、えーとあと他にもあっただろうけど、とにかく数々の伏線をすべて回収するには、実は春子が歌っていた設定が一番しっくり来るのはわかっていたけれども。だけど。でも。……いくらクドカンでもこればっかりはやらないだろうと、まさかひろ子の歌声を封印させるとは、まったく絶対何があっても(笑)思いたくなかったので、その説だけはできるだけ考えないようにしてきたのですが……。ううーむ……。
何が嫌って、そりゃ実際にひろ子の歌声を知っている人はいいけど、そしてその世代が朝ドラを見る世代には多いだろうからそれはいいんだけど、でも実際の歌声を知らない人が、万が一にでも、ひろ子本人も音痴?とたとえわずかでも思ってしまう可能性があるのが嫌だわあ……。ドラマと現実の区別がつかない人っているわけで。ひろ子の歌声をまったく知らないなら知らないでいいのに、敢えてアレなイメージがつくのはねえ…。ひろ子は全然気にしないのかもしれないけど、私は気にする(笑)。しかもせっかく23年ぶりに単独コンサートを開くというこのタイミングがなあ……嫌だわああああああああ…とものすごい拒否反応が(笑)。
これがさ、ひろ子が歌手活動バンバンしていた時期ならいいんだけどさ、さもなきゃ普通の一般人役(主婦とか)で音痴、とかいう設定ならまだいいんだけどさ、若い時にブレイクした女優の役で、微妙にひろ子自身を匂わせた設定にしておいて、ってのがなあ……。なーんかヤだ。(太巻風に。笑)
まあ本当に音痴な人に音痴の役をやらせるわけにはいかないのかもしませんが…(いやでも、むしろアッパレ!な評価を受けると思うけど)。だけど頭にくるのはNHK、そういう設定で出演させておきながら、コンサートの宣伝にはまったく協力してくれないとこだよ(笑)!嫌だわ~~~……もうチケット発売になっちゃったし…チケット発売前に責任もって宣伝しろや!……って、ラジオとかでは結構告知あったみたいですけど(ひろ子もどこかの番組にゲスト出演していたようですね。聞けませんでした…トホホ)、いまいち宣伝足らないんだよ、チケット売れなかったらNHKのせいにしたろ。……と思っていたら、一応売れ行き悪くなかったようなので、…まあ許す。という気分にやっとなったところ(笑)。
…いややっぱり許容できない(笑)。ひろ子も紅白に?みたいな記事もあったようだけど、やめて欲しいわ~~~。元々一度も紅白に出て欲しいと思ったことないせいもあるけど、ドラマでは歌わせませんが、紅白では話題作りに歌ってねってなってもなんかムカつく(笑)。コンサートの宣伝もしてくれないのに、なぜそこまでひろ子がNHKに協力しなければならないのだ、つか私の受信料返せ!…となんかよくわかんない理屈まで飛び出してきたりして(笑)。だってスタジオパークにもひろ子のひの字もなかったのよ!と恨み骨髄。(スタジオパークはどうですかね、もうそろそろいい加減ひろ子関連の情報も掲示されてますかね。また行かなくっちゃ)
まあ冗談ですけど、音痴フォローなら、作品内できっちりして欲しいかな。最終回にでもひろ子(とキョンキョン)の映像を出して、夏ばっぱの声で「そうそう忘れていましたが、1984年にはこんな歌も流行っていました。……誰かに似ているかもしれませんが、別人です」とでも言ってもらえば済むことだし。なんでそれをやらないんだろうって、結構ツッコミありの何でもアリなナレーションなのになあとずっと思っているのですが…無理かなあ…。
しかし伏線を回収できる設定ではあるけど、微妙に納得できない部分もあるっちゃーある。
アキは鈴鹿ひろ美のことを、いつも声で聞き分けて気づいていたのに、母親の声と本当に区別つかなかったのか?とか、水口が春子の歌を評価していたけど、しかも絶対音感があると判明したけど、一応音楽関連の仕事をしているプロなのに、春子の歌声を聞いて何も気づかなかったのか?とか…。元シングルの歌声を一度も聞いたことがなかったということなんだろうか。アキ達が潮騒のメモリーズとして歌っていた歌なのに?
…というようなところを解決するには、春子影武者説より、鈴鹿ひろ美が春子の歌をぶんどっちゃった説のほうが妥当かなと信じていたのですが……。
実際に春子名義でCDまで出すとは、あれよね、ドラマ上ではひろ美さんの売り出しのために春子が犠牲になった形だけど、現実では逆、ひろ子のほうが協力しているわよね…と、どんどん考えが卑屈な方向に……(笑)。しかもドラマの打ち上げとかではまたひろ子歌うんかなあと思うと、なんで視聴者はひろ子の歌声聞けないのに、スタッフだけ聞くわけ!?と猛烈に腹が立ってくる(笑)から、歌わないで、歌は全部キョンキョンにお任せすればいいさ~などと大きなお世話なことまで考えたり。ひろ子版「潮騒のメモリー」はコンサートで歌ってくれればいいや、ファンだけが聞ければいいわ、と思っていたけど、コンサートで歌うとなると、印税?著作権料?とかはどこに…?と思うと、やっぱ歌わなくていいとまで考える(笑)。いやいや、やっぱ歌って欲しいですけど。コンサートで。聞きたいよなー。
まあコンサート的にも、逆にいい宣伝になったともいえるのかもしれませんが。え?ひろ子が音痴設定?と逆にひろ子の歌声に(再)注目してくれた人が増えたのなら、いいなーって。
そんなことを考えつつも、そもそも私はひろ子のファンなわけで、それはもうあの声込みで大好きなわけで、声ってのはひろ子の大きな特徴であって、歌声もしゃべり声も女性有名人の中では一番好きな声なわけで、そのひろ子の声が封印されて、別の人の声がかぶせられる(実際の過去鈴鹿は別の人がやってるけど)という状況が、上手い下手の問題じゃなく、まずもって無理なのだと、ここまで自分が拒否反応示すとは自分でも予想していなかったけど、なんかもう心は千々に乱れるのであった(笑)。
勿論、ドラマは面白い。楽しく見ています。ところどころ心の中でアキにツッコミ入れながら(笑)。テメー、よくもわがまま女優って言いやがったな!みたいな(笑)。
わがままっていうのは、味噌汁を所望して持ってきたら「やっぱりコーヒーがいい」、コーヒーを持ってきたら「牛乳がいい」、牛乳を持ってきたら「やっぱり味噌汁」とか言っちゃうタイプのことよね。味噌汁に間違えて砂糖入れても、「間違えちゃった」と甘んじて受け入れるような人は、わがままとは言わないよ!ポンコツぶりはめんどくさそーだけど(笑)。
ひろ美さんが太巻とかつて付き合っていたので、太巻がひろ美さんの意をくんで「潮騒のメモリー」カバーという春子の要求にNOをつきつけてくれたというのは、ひろ美さんの一方的な思い込みっぽいけど、水口が言っていた「過去にいろいろあった」という言葉は、なるほどやっぱり私生活でも関係していたのかとビックリ。あまりに太巻が他人行儀なので、仕事上の関係だけかと思ってた。違ったのですね。しかしその過去の関係は、この先意味を持ってくるのか?それともそこだけの話として終わるのか?太巻がひろ美さんと春子の間で板ばさみになっていた、という状況を視聴者に見せるためだけのものかな。
まあまずは明日からの春子との対決!ですな!楽しみ。ひろ美さんがアレだから、対決っぽくならなさそうな気もするけど(笑)。